2012年 10月 14日
日吉神社 矢代田楽
京北町でもかなり山中に入ったところの集落の祭で地元の方たちが総出で祭を行っています、古くから行われている矢代田楽は京都府の無形民俗文化財に指定されていて地域の氏子達によって伝承されてきました。
11時になると田楽衆が神社に登って来ます、枝に天狗の面をつけた大榊を持った神主が迎え舞殿へ、笛1人、太鼓4人、ビンザラ4人の9人編成で田楽が奉納されました。
太鼓役は白、ビンザラは黒の衣装で共に頭上に花笠をかぶり、背を丸め前かがみになって輪になって踊ります。
素朴で単純な踊りが半時間ほど繰り返し踊られます、踊りの区切りごとに先頭のビンザラ役の花笠についているご幣が神主に渡され神前に供えられました。
このような珍しい祭がある事を偶然知って駆けつけました、相当辺鄙な場所で地元の方に度々聞きながら神社までたどりつきました、ご他聞に洩れず過疎化が進む地域でこのような素朴な田楽踊りが守られている事に敬服します。