2010年 12月 11日
借景の寺 正傳寺
本堂は伏見桃山城から移築したもので、その広縁の天井(4)は関ヶ原の戦いの直前に桃山城に立てこもった徳川方の武士たちが割腹し果てた際の廊下の板を天井板に使ったもので血天井として知られています。
簡潔な趣の庭園(5.6)は、小堀遠州作と伝えられ遠景の比叡山を借景に七五三調に刈り込まれたサツキが咲く5月には一瞬の華やかさを示します。
私が行った日は空気が澄んで比叡山がよく見えましたが拝観者はだれもいませんでした、独占で枯山水の枯淡の味わいを満喫しました。